「EGM」掲載情報を再度総括 - アイテムの生産やプレイヤー同士での売買も
2005/04/22(金) - 00:10

 北欧のセガ関連ニュースを扱うサイト「SEGA Forever」のフォーラムにて、 米国最大手のゲーム情報誌「EGM」に掲載された、「ファンタシースターユニバース(PSU)」関連記事のスキャン画像が多数掲載されています。 記事の内容については、その一部を当サイトにおいて先頃報じましたが、 初報となるものが幾つか見受けられたため、改めて要約。

――「PSU」がオフラインモードを強くアピールする理由とは…?
 「GC:PSO」において、オンラインに接続したプレイヤーは(売上に対して)僅かに半数程度。 オンラインプレイを望まない消費者にそれを強いるのではなく、 「PSU」ではその代替案として本格的なシングルモードを搭載。 "私達は「PSU」が、「ファイナルファンタジー」のファン層をも惹きつけると思います"とは、「PSU」のディレクターを務める酒井智史氏のコメント。

――好みのインテリアで自室を装飾 - 家具の生産及び、他プレイヤーとの売買も可能に
 ガーディアンズコロニーに設けられた自室は、GCソフト 「動物の森」のように、自分好みに装飾を施しカスタマイズすることが出来る。 このほかオンライン上では、自分が生産したユニークアイテム(装飾用のインテリア)を 他のプレイヤーと売買することも可能となる。

――オンラインモードとオフラインモードの相互関係について
 「PSU」を起動する際にプレイヤーは任意のモードを選択。 一方は、オンラインマルチプレイヤーモードで自分好みのキャラクターを作成。 もう一方は、40時間+αのプレイボリュームに相当するシングルモード。 双方のモードは、それぞれが影響をもたらすといった要素はない。 即ち、1パッケージに2つの異なるゲームを内包することに等しい。

――テクニックの概念
 旧「ファンタシースター」のテクニックから幾つかが復活。 従来の「PSO」シリーズよりも、その種類が多彩になることを期待してほしい。

――「SEED」による"侵食"
 「SEED」によりエリアが"侵食"されることで、周囲の様相が変化する。 (※具体的にどのような影響をもたらすかのは不明…なんだかレイクライシスっぽい…)

――ダウンロードコンテンツの展開について
 従来の「PSO」シリーズ同様に、オンラインクエストやダウンロードコンテンツの提供を検討中。 しかも、現在のように月毎のペースではなく、毎週のように何らかのイベントを展開する方針。 また、時間的な都合によりプレイできないユーザーへの配慮として、 後々ダウンロードが可能に。(※例えるなら「MH」のイベントが後日オフ用に配信される感覚?)

――オンラインとオフラインの難易度の差異について
 「PSO」同様に、オンラインモードではオフラインモードに出現するボスの数々が、 大幅にパワーアップして再登場。(※オンはソロではつらい、パーティプレイ前提の難易度に…?)

――オンラインモード:プレイ環境について
 ブロードバンドによる接続が前提となるだろう。「HDD」への対応については、 新型PS2がこれをサポートしないので必要になることはないだろう(※これは「EGM」記者による推測)。

――キャラクタークリエイト:多彩な設定項目に注目
 「PSO」のそれとは比較にならない程の選択の余地がある。 唇、目、髪、衣服、靴、ソックスに至るまで、事細かに彩色可能。 更には、顔と身体の形状が変更できるうえ、女性キャラクターに至っては、 バストラインを作成し、胸の硬さ(揺れ具合?)までもが調節可能に。

――キャラクタークリエイト:4つの種族及びそれぞれの適正
 キャラクタークリエイトの際には、その種族を選択。 「Newman」はテクニックに。「beast」は戦い(近接戦闘?)に。 「Cast」は銃器の扱いに。「Human」はバランスに優れる。 更にはカスタマイズ(詳細不明)することで、流動的に役割分担(職業)が変動する。

――バトルシステム:ガンシューティング的な新要素も
 左手に「銃:ハンドガン」。右手に「剣:セイバー」といった具合に、 両手に異なる装備を用いることが可能。コンボは最大6連続で連携させられるほか、 更なる連携へと発展させるためにテクニックを挟むことが可能。 これら各コンボを繋ぐ際のディレイは、従来に比べると短くスピーディ。 また、「ハンドガン」など銃器による射撃時には「一人称視点:FPSモード」による狙撃も可能だが、 この際は移動が出来なくなるといったデメリットが生じる(※例えるなら「モンスターハンター」におけるガンナー)。 このほか新たに「サイドステップ」を搭載。3D以降の「ゼルダの伝説」のように 素早く敵側面に回り込むといった事も可能。

――エネミーのアルゴリズム:指揮を執る、リーダー格エネミーの存在
 エネミーの中には外見的特徴を持つリーダー格のボスが存在する。 このリーダーを撃破することで、リーダー率いる下級エネミーに混乱が生じるといった、戦略的要素を新たに追加。 (※従来の「カナディン部隊」のようなリアクションが全編に盛り込まれる?)

――エネミー:ほぼ一新されるも、ラッピーは健在か…?
 「PSU」のエネミーは、その殆どが新たにデザインされたもの。 しかし、マスコット的存在の「ラッピー」に関しては、 その姿をどこかで見かけるかも…!?

――マグ:パラメータこそ上昇しないが…?
 「PSU」における「マグ」は、従来のような"パラメータ補正"の役割こそ失ったものの、 多岐に渡り様々なサービスを提供(アイテム管理機能などを搭載)。 このほか、空きスロットに対して「マグ」を接続(詳細不明)することが可能。 "今作において「マグ」はアイテムを与えるほか、パーツを買い与えることで自分好みにカスタマイズできます"とは、「PSU」 のデザイナーを務める畑信太郎氏のコメント。

――乗り物:近未来型オートバイ、ホバーボード、巨大動物などが登場
 今作「PSU」には革新的な乗り物が多数登場。 これらはオン及びオフの両モードに搭載される。 「近未来型オートバイ、ホバーボード(※映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を参照)、 巨大動物など、乗り心地は抜群」とは、「PSU」のデザイナーを務める畑信太郎氏のコメント。 これらの乗り物は、主にゲーム中のミッションで搭乗することになるが、 各プレイヤーが個別に専用バイクを所持できるようになるかもしれない。 また、オンラインにおいては、複数人が一つの巨大なタンクに乗り込む(※Xboxソフト「Halo」のように)ことになるだろう。

 以上が初報の総括。特筆すべきは、アイテムの生産や売買といった新要素。 先頃お伝えしたプレスリリースに記されていた"アバターの構築も可能に"といった一文は、 これら一連の生産及び売買の要素を指してのコメントと思われます。 「PSO」においても、独自発掘のアイテムや、自作シンボルを用いて 「お店屋さん」を営むプレイヤーが存在しましたが、今作では 冒険度外視で生産を生業とするプレイヤーも出てくるのでしょうか?

 また、キャラクタークリエイトについても要注目。 従来シリーズの同要素が子供騙しに思えるほどの充実ぶりが伺えます。 女性キャラクターに至っては、そのバストの設定まで細かに弄れるというから驚き。 ニーズを的確に把握した、セガらしからぬ采配に乾杯。

 これら朗報の一方では、「HDD」対応に対して否定的な見方も。 「EGM」記者の独自見解ながら、その対応について難色を示す様子が伺えます。 長期的なサービス展開を視野に入れるならば対応一択といった状況ですが、果たして…?

前後のトピックス