Phantasy Star Portable - 酒井智史プロデューサーの開発秘話
2008/10/30(木) - 01:00 - Update:2008/10/30(木) 12:00

 期待の新星との誉れ賜る『Phantasy Star Portable(PSP)』の魅力溢れる『ファンブック』が本日発売。 いわゆる"攻略本"や"設定資料集"とは趣向異なる 『ファンブック』が制作されるのは、2001年12月27日発売の 『ぴーえすォ〜』以来となる"7年振り"の快挙。

――ファンタシースターポータブル:ガーディアンズ・マニアックス → 製品情報

製品情報 □□□
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製品名称 ファンタシースターポータブル
ファンブック
ガーディアンズ・マニアックス
製品種別 書籍 / A5判 / 全160P / フルカラー
発売時期 2008/10/30(木)
製品価格 1,470円(税込)
著者 エンタテインメント書籍編集部
出版元 ソフトバンククリエイティブ
掲載内容
本書概要:
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ファンタシースターポータブルのファンブック
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PSO以来となる"7年振り"のファンブック
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※出版元は"一冊目"と同様です
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主な掲載内容:
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検証記事 → 究極キャラクターの考察など
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検証記事 → 最大ダメージの考察など
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検証記事 → フォトンアーツの研究など
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S武器の完全カタログ → 考察データも
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設定イラスト&設定原画 → 独占公開
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開発者インタビュー&コメント
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→ 掲載内容

製品番号 978-4-7973-5091-3

 その名も『ガーディアンズ・マニアックス』と題された本書籍の見所としては、 お馴染み酒井智史プロデューサーの"対談記事"が一際目を惹くところ。 本作開発のキーマンが赤裸々に語る『PSP』の"開発秘話"から、 その要点を"ザックリ"とお届けします。

――ガーディアンズ・マニアックス → 酒井智史プロデューサーの開発秘話 (154-159P)
■Q-12:
ダウンロードコンテンツの配信は開発段階から検討されていた…?
□酒井智史プロデューサー
当初は"月1回"の配信予定だったが、要望を見つつ増やしている。
DLCは"フラグ解除(収録済み)"ではなく、その都度制作を行っています。
※セガスタッフさん曰く『月に複数回の配信は飽き防止のため』なのだとか
└─[情報元]→ 08/09/13b

■Q-14:
発売前に配布された『体験版』の反響は…?
□酒井智史プロデューサー
これは凄かった。配信以降は"受注数"が膨れ上がって…。
『こんなに売れるのか?』と半信半疑だった。
※配信直後は"初回出荷20万本弱"との事でしたが、これで急増か…?
└─[情報元]→ 08/07/17e
■Q-15:
発売前の社内での評判は…?
□酒井智史プロデューサー
『PSU』に対して"マイナスイメージ"が付いたためプレッシャーが。
■Q-16:
大ヒットを飛ばしたワケですが、その後の社内での評判は…?
□酒井智史プロデューサー
ガラッと風向きが変わりました(笑)
※『PSP』はシリーズ最大の成功を収め、なおも"販売本数"を更新中
├─[情報元]→ 08/10/17e
└─[情報元]→ 08/10/23e

■Q-20:
『アークガルドの幻影』はどなたのアイディア…?
□酒井智史プロデューサー
山口直純CGディレクターの企画。殆ど"1人"で制作。
本来は"CGムービー"として制作される予定だった。
※酒井Dの"ワガママ"により実現されたという話でしたが、はて…?
└─[情報元]→ 07/10/24b

■Q-23:
『PSU』は『PSO』のスタッフにより作られた…?
□酒井智史プロデューサー
かなり入れ代わっています。主に自分が世界観やデザインを。
畑信太郎プランナーがシステムなどを練り上げました。
■Q-24:
デザインセクションのメンバーも入れ代わっている…?
□酒井智史プロデューサー
エネミーや武器などは、その大半が新スタッフのデザイン。
■Q-25:
酒井さんはデザインなさらなかった…?
□酒井智史プロデューサー
『ディ・ラグナス』と、エネミーの"基礎デザイン"を手掛けました。
■Q-26:
若手のデザインに口出ししたりも…?
□酒井智史プロデューサー
かなりうるさかった(笑)
若手のデザイン(エネミー)は練り込み不足があるので。
■Q-27:
そういった時は、どのように対応するのでしょう…?
□酒井智史プロデューサー
僕が所有する『怪獣図鑑』を机に置いたり(笑)

■Q-33:
『ヴィヴィアン』や『ヘルガ』は『PSP』の製作過程で生まれたもの…?
□酒井智史プロデューサー
ファンタシースターは『陰』と『陽』のダブルヒロイン。
ネイとネイセカンド。カレンとミレイなど。
そのため『ヘルガ』の対となる『ヴィヴィアン』が生まれた。
彼女達は『Episode 3』でも出てくるかも。確認してほしい。

■Q-34:
現在は『PS0』を制作中ですが、どのような作品ですか…?
□酒井智史プロデューサー
携帯機で『PSO』を再現しよう、という。
『PSO』の経験者ならば懐かしさを感じるもの。

■Q-36:
『NDS』で『PSO』を再現するのは『PSP』より大変そうですが…?
□酒井智史プロデューサー
スタッフからは『フル3Dは無理だからドットにしたい』ですとか。
『背景2Dにしたい』ですとか。『クォータービューにしたい』と言われました。
そうなると『PSO』ではなくなるので、あとの泣き言は全部却下(笑)
無理を言って実現してもらったので、スタッフには本当に感謝。
■Q-37:
『ビジュアルチャット』が楽しそうですね。
□酒井智史プロデューサー
これは本当に楽しい。
可能であれば『コンテスト』などを開きたいと考えています。
※余談ながら『PSOBB』では『シンボルチャットコンテスト』が開催済み
└─[情報元]→ 07/11/22a
■Q-38:
携帯機に関する考え方が変わられたのでは…?
□酒井智史プロデューサー
僕たち『PSU』のスタッフは、ずっと悔しい思いを噛み締めていたワケです。
サービスインの当初につまずき、マイナスイメージを付けてしまった(PSU)。
自業自得ではありますが、その反省を踏まえた『イルミナス』でさえ、
一度離れてしまった人達は呼び戻せなかった。
ですから『PSP』を機に、またプレイしてくれた事が本当に嬉しかった。
■Q-39:
『PSP』から『イルミナス』に入ってくるといったケースも増えています。
□酒井智史プロデューサー
期待はあったのですが、それが実現しつつあり本当によかった。
※実際のところ『イルミナス』の販売本数は"V字回復"を見せています
└─[情報元]→ 08/10/09e
■Q-40:
最後に、ファンタシースタープレイヤーに向けてメッセージを。
□酒井智史プロデューサー
我々の気持ちとしては携帯機も大切にしつつ、
ネットワークRPGとしての『ファンタシースター』への流れを作りたい。
手軽なモノから始めて、さらに大きなネットワークへ入ってきてくれれば、と。
『PSU』やシリーズの展開など色々と考えていますので、
これからもファンタシースターシリーズを宜しくお願いします。
※この『据え置き重視』の方針は、海外メディアの対談でも既報の通り
└─[情報元]→ 08/10/16c

 ポータブルの魅力が余さず網羅された本書籍は、2008年10月30日の発売。 書面では対談記事のみならず、ポータブルのデータが満載。 一読の価値アリです(’-’

――Update:2008/10/30(木) 12:00
■酒井智史プロデューサーの開発秘話
酒井プロデューサーの話を裏付ける『関連記事』を一部追記
Q-12 (情報元:08/09/13b)
Q-14 (情報元:08/07/17e)
Q-16 (情報元:08/10/17e) (情報元:08/10/23e)
Q-37 (情報元:07/11/22a)
Q-39 (情報元:08/10/09e)