Phantasy Star Online 2 ―― 木村裕也が語る『ボスドロップ』のメカニズム
2012/09/24(月) 00:00

 日本のゲームイベントとしては最大規模を 誇る『Tokyo Game Show 2012 (TGS 2012)』が先ごろ開催。 話題のゲームが一堂に会する、ゲーマーならば見逃せないお祭り騒ぎ。

 そんなゲームショウの会場に、生涯PSOが足を運び『Phantasy Star Online 2 (PSO2)』の 木村裕也ディレクターから、いま答えられる範疇に限って 『アイテムドロップのメカニズム』を伺って参りました。 ボスの討伐後にドロップする『ボス箱』を破壊すると、 どのようなプロセスを経てドロップアイテムが決定されるのかが浮き彫りに (’-’+




ボスエネミーを討伐すると、
赤いクリスタルのような『ボス箱』をドロップする。
この『ボス箱』を破壊すると、
ボスが所持するレアなど、複数個の『ボスドロップ』がドロップする。

具体例を挙げると、ロックベアの『ボス箱』を破壊すると、
箱の中から『ボスドロップ (最小4個のアイテム)』がドロップされる。
実は、これら『ボスドロップ (最小4個のアイテム)』のうち、
ボス本体が所持するレアが抽選されるのは、わずか『1個』のみ。
前作PSO風に言うならば、
残り3個は『ジャンクドロップ』と呼ばれるもので、
いわゆる『メセタ』や『雑貨 (ディスクなど)』の抽選枠となっている。

つまり、ボス1匹につき、
ボス本体が所持するレアが抽選されるのは『1/4 (1個)』のみ。
4個のアイテムを落としたからといって、
4回の抽選が行われているワケでは無かったことが、
木村裕也ディレクターの証言によって浮き彫りに。


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実は、ボスレアの抽選回数を増やす方法あり。
ボスを討伐するまでに、
道中で倒したザコエネミーの数に応じて、
ボス箱から出る『ボスドロップ (最小4個のアイテム)』の数が増加する。
一般に『Sランククリア』や『Sランク周回』と呼ばれるもので、
ロックベアの場合は『最小4個 + 増加4個 = 合計8個』
アイテムがドロップするという仕組み。

実は、これら『増加した分のボスドロップ』に関しては、
1つ残らずボスレアの抽選が行われるといったメカニズムが、
木村裕也ディレクターの証言によって浮き彫りに。

つまり、ロックベアを『Sランククリア』すると、ボス1匹につき、
ボスレアの抽選が『5/8 (最小1個 + 増加4個 = 合計5個)』も行われる。
いわゆる『ボス直行クリア』と比較すると、抽選回数は『5倍』に増加。
効率的には『ボス直行5周 = Sランク1周』となり、
ボス直行6周できなければ、むしろ非効率。

なお、8月28日に掲載した『部位破壊報酬の仕組み』でも解説したように、
『部位破壊』によって増加した『ボスドロップ』に関しては、
各部位に設定された『部位破壊報酬』の抽選こそ行われるものの、
ボス本体の所持するレアの抽選は行われない。
木村裕也ディレクターから改めて言質が取れたので、念のため。

結論として、あくまでも重要視されるのは、
ザコエネミーを討伐して『ボスドロップ (最小4個のアイテム)』を増やし、
レアの抽選回数を飛躍的に増加させること (5倍〜)


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ボスドロップが増加する条件とは、
厳密には『Sランククリア』ではありません。

道中で討伐したザコエネミーの『数』と『強さ (ザコ or ボス)』によって、
『生態調査クエスト』におけるポイントのようなモノが蓄積され、
これが規定値に達すると『ボスドロップ』が増加するという仕組み。

この条件を満たそうとすると、おのずと『Sランク』に達してしまうため、
分かり易いよう『Sランククリアを目指せ』といった書き方をしております。
実際には『Sランク』を取得するよりも、
ボスドロップを増加させるほうがハードルが高い印象があり、
『Sランクなのにドロップ増えないじゃん』といった誤解が生じることも・・・。